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2008年10月11日 (土)

仙台育英センバツ夢散る…逆転負けで初戦敗退

第61回秋季高校野球東北大会(10日、愛島球場ほか) 161球の熱投報われず…。第61回秋季高校野球東北大会が開幕し、1、2回戦2試合ずつ計4試合が行われた。仙台育英(宮城2位)は延長十二回3-4で聖光学院(福島1位)に逆転負けして初戦敗退。来春のセンバツ甲子園出場の夢を断たれた。エース穂積優輝投手(2年)が孤軍奮闘したが、延長十二回に無念の勝ち越しタイムリーを浴びた。11日は2回戦6試合が行われ、ベスト8が出そろう。
外角直球をレフト前に弾き返され、勝ち越されたマウンド上の穂積は、帽子を脱いで天を仰いだ後に、がっくりうなだれた。

 「延長戦に入ってからは、ほとんど気持ちだけでした…。体力の無さを痛感しました」

 3-3で迎えた延長十二回二死三塁で、3番の田村勝歩遊撃手(2年)に決勝打となる左前適時打を浴びた。仙台育英は直後の攻撃で二死満塁としたが、聖光学院のエース横山に踏ん張られ、無念の初戦敗退を喫した。

 2年ぶり10度目のセンバツ甲子園出場は、逆転負けの瞬間に絶望となった。1人で12回を投げきり9安打4失点と孤軍奮闘した穂積は勝ち気な顔を涙でぬらし、しばらく泣きじゃくった。

 今夏の宮城大会と甲子園は穂積と木村謙吾投手(1年)の継投で、全国16強まで勝ちあがった。だが今秋は、秋季宮城大会までベンチ入りしていた木村が、チーム事情で東北大会のメンバーを外れた。穂積、木村の必勝リレーは一時中断。木村不在の重責は、穂積にのしかかった。

 エースは事態の急変にも動揺を押し隠し、「自分がやらなきゃと思いました」と自身を奮い立たせた。マウンドでは立ち上がりから「できるだけ省エネで投げました。自分しかいませんでしたから」とペース配分した。

 だが終盤の七回に二塁打2本を浴びるなどして3-3の同点に追い着かれた。投球回数を重ねるごとに「下半身がついていきませんでした」とスタミナ不足を露呈。12イニングと161球は、ともに自己最多だ。
 「走り込み、腹筋、背筋などで足りないものを補いたいです。目標は由規さんです。越えられるよう頑張ります」。穂積は完投能力のある投手に成長するため、あえて自身に厳しい冬季練習を課す。1年先輩のヤクルト・由規にあこがれるMAX144キロ右腕が、試練の冬を迎える。

★聖光学院・ガッツ180球

 聖光学院の横山貴明投手(2年)は、節目の180球目で最後の打者を二ゴロに打ち取り、力強くガッツポーズだ。

 初戦屈指の好カードを制した1メートル79、72キロの右腕は「延長戦を投げるのは初めてでした。最後まで粘り強く投げられました」と12回を投げ、11安打3失点の内容に納得の表情を浮かべた。

 直球とカーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップを駆使して仙台育英打線を抑えきった。7番打者としては、0-3で迎えた七回一死一塁から左翼線適時二塁打。追撃の口火をきった。

 福島県浪江町生まれで1年秋から公式戦ベンチ入り。今年は控え投手として春夏連続で甲子園の土を踏んだ。今秋から背番号「1」。目指すは聖光学院にとって5季連続となる甲子園出場だ。12日の準々決勝では、光星学院(青森1位)と対戦する。

★東陵、10年ぶり大会1勝

 東陵(宮城3位)が12安打8得点で福島商(福島3位)を下し、前回出場した1998(平成10)年以来10年ぶりの秋季東北大会勝利だ。

 8安打完封の1年生左腕、伊藤千寿投手は「試合前は緊張しましたが、始まったら落ち着いて投げられました。スライダーがよかったです」と初戦快勝に貢献。11日は寒河江工(山形2位)と対戦する。(名取市)

★利府・遠藤主将“満点宣誓”

 利府(宮城1位)の遠藤聖拓主将(2年)が、開会式で選手宣誓を行った。春夏通じて初の甲子園出場を狙う公立校の1番・捕手は「100点満点です。プレーもきょうのようにできたらいいですね」と充実の表情。11日の初戦では日大東北(福島2位)と対戦する。

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