第81回センバツ高校野球大会(21日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が13日、大阪市内で行われ、大会屈指の左腕、菊池雄星投手(3年)を擁する花巻東(岩手)は4日目第2試合で、強打の鵡川(むかわ、北海道)と対戦することが決まった。菊池は鵡川打線封じに自信をみせた。
菊池の目がつり上がった。強打線を誇り、優勝候補の一角に名前が挙がる鵡川との対戦が決まり、最速149キロ左腕の闘志に火が着いた。
「いよいよ決まったな、という感じ。鵡川は打撃が特にいいチーム。警戒していきたい」
4日目第2試合に昨秋の北海道大会優勝校で、明治神宮大会4強の鵡川との対戦が決定。昨秋の公式戦12試合で打率・457、4本塁打の4番・柳田(3年)を軸に、1試合平均8・1得点の猛打を誇る強打線が持ち味だ。
明治神宮大会のVTRを見たという菊池は「3、4、5番(西藤、柳田、森)はすごい。高めに投げたら持っていかれる」と警戒。同時に“鵡川封じ”の青写真もすでに描いている。
「三振を取りにいかず、低めを丁寧について打ち取りたい。冷静に低めへ投げ続けて、3点以内に抑えれば勝てる」
大会屈指の左腕と強力打線の激突だけに、周囲の注目を浴びるのは必至。そうしたなかでも自分を見失わず、勝つ投球を見据える。
追い風も吹く。低めをつくことは、今大会からボール1個分低めに広くなる新ストライクゾーンを有効活用できるからだ。
佐々木洋監督は「(ストライクゾーンの変更は)投手にとって有利。低めに丁寧に投げてくれればいい」と、菊池に全幅の信頼を置く。冬場の鍛錬で磨きをかけた制球力の見せ所。イメージ通りの投球ができれば、強力打線相手でも結果はついてくる。
準備も着々と進む。この日は東大阪大柏原(大阪)との練習試合に3番手で登板。直球にカットボール、フォークボールのコンビネーションで2回を1安打、4三振の内容だった。茨城合宿中の10日に行った明秀日立戦ではカーブとスライダーを多投するなど、試合ごとにテーマを設定。ボールのキレと制球は日に日に精度を上げ、確実に完成度を高めている。
「相手も(自分を)警戒している。そのなかで結果を残せれば自信になるし、チームも勝てる」
菊池が言い切った。強力打線をその豪腕で封じ込み、岩手県勢25年ぶりのセンバツ勝利をつかみ取る。
菊池 雄星(きくち・ゆうせい)
1991(平成3)年6月17日生まれ、岩手県出身、17歳。見前小3年時に見前タイガースで野球を始める。当時は一塁手も、見前中1年時から所属した盛岡東シニアで投手に。中3春の東北大会で優勝した。花巻東進学後、1年時に背番号「17」で夏の甲子園出場。1メートル84、82キロ。左投げ左打ち。
鵡川(北海道)=5年ぶり3度目
昨秋の北海道大会覇者。1試合平均8・1得点の強力打線に加え、投手陣の層も厚い。4本塁打を放ち打率・457をマークした4番の柳田や、体重103キロと巨漢の森ら打線の中軸は迫力十分。エース右腕の西藤は、140キロ台の直球と変化球の制球がいい。リリーフにも石井ら好投手が控える。
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