« 2009年3月 | トップページ | 2009年8月 »

2009年4月

2009年4月11日 (土)

夏へ飛躍だ、東北の好投手!/春季大会

花巻東(岩手)、利府(宮城)の健闘で“東北旋風”が巻き起こった今春のセンバツ大会。高校球児たちは感動の余韻に浸る間もなく、次の目標に向けて動き出した。5月には各県で春季大会が、6月には各県上位校による東北大会(6月5日から5日間、開催地・福島)が行われる。7月には夏の甲子園を目指して各県で地方大会が-。今年は例年以上に投手のレベルが高く、早くも熱戦の予感。見てみたいあの顔、この顔…、東北の好投手を紹介する。
プロのスカウトが計測したスピードガンの表示は152キロ。センバツで快速左腕の菊池雄星(花巻東)が一躍、全国区に躍り出た。だが、菊池といえども、うかうかしてはいられない。

 「全国(のレベル)も高いが東北地区や岩手県内もレベルがすごく高いと実感した」

 花巻東の佐々木監督は決勝戦終了後、センバツ大会をこう振り返った。

 岩手で夏の甲子園行きの切符を争うことになる一関学院には、昨秋の東北大会準優勝の原動力となった阿部、菊地、飯田の右腕3人が健在。さらに千葉の銚子商から転校してきた飯塚将大(3年)という左腕が戦力に加わった。1メートル81、83キロと、菊池に退けをとらない大型左腕だ。

 菊池は「夏までに変化球も真っすぐも、すべて鍛えたい」と夏の甲子園制覇を目指すが、まずは投手力充実の一関学院に投げ勝つという大仕事が待ち受けている。

 光星学院(青森)の下沖はセンバツ1回戦敗退で最速146キロ右腕の実力を発揮できずに敗退。巻き返しをはかるが、青森では宿命のライバル青森山田の本格派右腕、斎藤が待ち受ける。140キロ超の直球は下沖に退けをとらない。本格派対決が興味をひく。

 青森では“太田幸司2世”の呼び声が高い三沢高の高田も1969年以来、40年ぶりの甲子園出場に向け、鍛錬に励んでいる。

 宮城は昨夏の甲子園で3回戦に進出した仙台育英に注目。エースの穂積は最速144キロを誇る本格右腕。春を迎え、どこまでスケールアップしたか。これに2年生左腕の木村の進化度は…。1年時で140キロに迫る直球にカーブ、スライダー、フォークを駆使、度胸の良さも手伝って大器を予感させた逸材である。センバツで一回り成長した利府の左腕、塚本との対決は見ものだ。

 今春のセンバツ出場の選にもれ、甲子園5季連続出場を逃した聖光学院(福島)だが、エースの横山は昨秋の東北大会2回戦で延長十二回を穂積と投げ合った末に勝っている。180球を費やしたスタミナとセンスの良さは魅力的だ。本格派に技巧派、硬軟入り交じった多彩な投手がそろった。今年は例年以上に、プロのスカウトは東北地区から目が離せない。

|

駒大岩見沢新監督に名将Jr.が就任

 昨年春夏連続で甲子園に出場した北海道の駒大岩見沢高は7日、野球部新監督に佐々木達也コーチ(25)が就任したことを発表した。2月1日付で就任し、すでに指導している。同監督は、佐々木啓司総監督兼部長(53)の次男。78年から昨春まで監督を務め、ヒグマ打線と呼ばれるなど全国区の強豪に育て上げた父の後を継ぐことになる。

 [2009年4月8日8時7分 紙面から]

|

ヒグマ駒岩新監督に佐々木総監督次男就任

昨年春夏連続で甲子園に出場した駒大岩見沢が7日、新監督に、佐々木啓司総監督兼部長の次男、佐々木達也コーチ(25)が就任したと発表した。2月1日付で就任し、すでにチームの指導に当たっている。昨春まで30年間監督を務め全国区の強豪に育て上げた父の教えを継承。全国でも珍しい父子による二人三脚の指導体制で、新たなヒグマ打線を育て上げる。

 佐々木新監督は、日焼けした顔を紅潮させて抱負を語った。「未熟ですが、栄光を築いた総監督、前監督の打ち勝つ野球を継承します」。春8回、夏4回の甲子園出場。父佐々木啓司総監督が築き上げたヒグマ打線の指導を引き継ぐ重さを実感していた。

 昨年11月下旬、同校大津百年(ももとし)校長(63)から、監督就任を打診された。父は22歳で同校の監督に就任した。幼少時からその父の姿を見て育ち、小学生のときには、将来の夢として「野球の監督」と書くほど、あこがれだった。

 高校時代、甲子園出場は果たせなかったが、駒大では1年冬から学生コーチとして勉強を始めた。卒業後も1年間、同大でコーチ業を学んだ。07年4月に母校に戻り、コーチを務めた。指導歴はあるが、監督ともなれば別。佐々木総監督は「指導、育成については、勉強して分かっている。でも大変でしょうねえ」と、監督30年で経験した苦労を簡単な言葉で表した。

 2月に監督に就任し、3月19日からの栃木遠征では、練習試合で7連敗を喫した。「初めての指揮で試合中、何をしていいのか、腹が痛くなった」と重圧は想像以上。佐々木総監督から「まあ、落ち着け」と声をかけられた。8試合目に監督初勝利を挙げた。

 現在、同校生徒数は282人。そのうち野球部は81人の大所帯だ。佐々木新監督は「早く公式戦で1勝したい。春は全道を目指す」と当面の目標を口にした。総監督をはじめとした周囲の教えも請い、13度目の甲子園に挑む。

 [2009年4月8日11時36分 紙面から]

|

試合前ノックが相手投手頭部直撃…拓大一辞退で都雪谷不戦勝

春季高校野球東京都大会3回戦が行われた8日、拓大一―都雪谷(駒沢)の試合前にアクシデントが起きた。拓大一の試合前ノックで、左翼ライン際への打球が、三塁側ブルペンで投球練習をしていた都雪谷の先発・坂本貴幸投手(3年)の右側頭部を直撃。意識ははっきりとしていたが、大事をとって救急車で病院に搬送された。

 責任教師や監督、審判、連盟役員により協議を行い、様子を見るために日程の変更を提案。両チームを説得したが、拓大一側からの辞退の要望を受け、都雪谷の不戦勝が決定した。都雪谷の外尾(ほかお)寿哉部長(43)は「坂本はCT検査などを行ったが、大丈夫とのことでした」と軽症だったと説明した。

|

花巻東に新設「スポーツ栄光賞」

センバツ高校野球で岩手県勢最高の準優勝に輝いた花巻東ナインが8日、花巻市役所を表敬訪問した。大石満雄市長(50)がこの日、市から授与されることが決まっていた新たな賞を「花巻市スポーツ栄光賞」に決めたことを明らかにした。早ければ20日にも、クリスタル製のトロフィーが授与されることとなった。

 1954年の旧花巻市の市制施行以降でも賞の新設は初。大石市長が「市民に夢と感動を与えた成果。そして後に続く栄誉のために」と命名した。準優勝から6日。議会や検討委員会の承認を経ることのないスピード決定だ。

 大石市長は「準優勝はあなたたちの財産」と菊池雄星(3年)らナインを激励。菊池は「新しい賞をいただけるなんて光栄です。結果ではなく、頑張った姿勢を評価していただけたんだと思います。次は市民栄誉賞? また賞をいただけるように夏は優勝します」と宣言した。

贈り物はこれだけではない。この日夕方、全部員63人が花巻温泉に招待された。疲労回復の効能がある温泉につかって身も心もリフレッシュした。4日の練習再開後、ノースローで肩を休めてきた菊池は、9日から投球練習を開始。11日の青森山田(青森)との練習試合ではセンバツ後初の実戦登板が予定されている。「立派な温泉でした。明日からまた、どんどん投げていきます」と最後は再びエースの顔になった。

|

花巻東、岩手県知事にセンバツ準優勝報告

 選抜高校野球で準優勝した花巻東ナイン、監督ら計8人が9日、岩手県庁を訪れ、達増拓也知事に準優勝を報告した。佐々木監督が「県民みなさんの声援で、後ろからの風をいただいたようだった」とあいさつ。

 達増知事は「岩手の球史を塗り替える快挙」と健闘をたたえた。連日の力投を見せたエース菊池は「夏こそは日本一の旗を持って帰りたい」と決意を述べた。

|

花巻東ナインが岩手県内8か所を準V報告行脚

センバツ高校野球準優勝の花巻東ナインが9日、“準V報告行脚”をスタートさせた。この日は午前10時から岩手県庁や県高野連など県内8か所を次々と訪問。県庁では達増拓也知事(44)が「岩手の歴史を塗り替えた。県内に喜びが広がった」と祝福した。県は、すでに岩手県スポーツ賞授与を決定済み。06年に創設された賞で、これまでに高校サッカー選手権優勝の盛岡商などが受賞。花巻東は27例目となる。

 花巻市スポーツ栄光賞と合わせ、“2冠”の花巻東ナイン。エース左腕・菊池雄星(3年)は「あらためて多くの人に応援されていたことが分かった。春の大会から、また、フル回転で投げます」と、早くも気合の表情。10日も地元TV局など5か所を訪問する予定だ。

|

花巻東・菊池「夏こそは日本一の旗を」

 選抜高校野球で準優勝した花巻東の監督、選手ら計8人が9日、岩手県庁を訪れ、達増拓也知事に準優勝を報告した。佐々木洋監督(33)が「県民皆さんの声援で、後ろからの風をいただいたようだった」とあいさつ。達増知事は「岩手の球史を塗り替える快挙」と健闘を称え、「季節は春から夏に移るが悔いのない青春を」とエールを送った。連日の力投を見せたエースの菊池雄星(17)は「夏こそは日本一の旗を持って帰りたい」と決意を述べた。

|

2009年4月 8日 (水)

早実快勝、鈴木3失点完投/高校野球

<春季高校野球東京大会:早実9-3日大鶴ケ丘>◇2回戦◇6日◇神宮第2

 センバツ8強の早実(東京)が日大鶴ケ丘に勝利した。3月31日の準々決勝利府(宮城)戦以来、中5日での公式戦。「佑ちゃん2世」小野田俊介投手(2年)は「4番右翼」で出場し、センバツでは抑え役だった鈴木健介投手(2年)が6安打3失点で完投した。和泉実監督(47)は「鈴木も先発がしたくてウズウズしていた。2人とも先発、抑えと両方できた方がいい」と夏を見据えた。同点の5回に中野弘也主将(3年)が左越え満塁本塁打を放った。「甲子園から帰ってきて、ダラダラと切り替えができてなかった」とプレーで引っ張った。同じくセンバツ出場の国士舘は12-4(7回コールド)で日大豊山を破った。

 [2009年4月7日7時40分 紙面から]

|

2009年4月 5日 (日)

桑田Jr.ベンチ入りも先発から外れる

<春季高校野球東京都大会:桜美林6-5実践学園>◇1回戦◇2日◇江戸川区球場

 元パイレーツ桑田真澄氏の長男で、桜美林の桑田真樹外野手(2年)は春季高校野球東京都大会に臨んだ。昨秋は背番号「8」で主軸を打ったが、2年生ライバルが急成長した今春は背番号「18」に降格、先発メンバーからも外れた。チームは延長11回、実践学園に辛うじてサヨナラ勝ち。片桐幸宏監督(50)は出番の無かった桑田ジュニアについて「まだ実力が伴っていない」と手厳しかった。

 [2009年4月3日7時37分 紙面から]

|

岩手県内で「花巻東高準V特別号」発行

日刊スポーツは、5日午後から10日間、岩手県内限定で「第81回選抜高校野球大会 花巻東高準優勝特別号」を発売します。 日刊スポーツのセンバツ報道から、花巻東の活躍を完全収録した記念保存版です。ブランケット版16ページ、オールカラー、1部200円(税込)。 お求めは、岩手県内の主要コンビニ、ASA(朝日新聞販売所)、盛岡駅と花巻駅、北上駅、一ノ関駅のキオスクでどうぞ! お問い合わせは日刊スポーツ新聞社販売局=電話03・5550・8866(平日午前11時~午後5時)まで。

 [2009年4月3日19時14分]

|

花巻東・菊池は日本一へ再始動

センバツ準優勝からわずか2日で、花巻東(岩手)が夏の日本一に向け始動した。同校グラウンドで4日、八戸工大一(青森)と練習試合を行い1-1で引き分け。エース菊池雄星(3年)は試合出場はなかったものの、筋力トレーニングやノックを受け、夏へのさらなるパワーアップを誓った。チームは、佐々木洋監督(33)の厳しい言葉から夏へのスタートを切った。

 約50人が観戦に訪れ、準優勝の余韻が残る中での再始動だった。連投の疲れが残る菊池は、別メニューで始動。約100キロのベンチプレスを担ぎ、120回ほどスクワットをこなした。「夏1人で投げきるため」と基礎体力のアップに、死ぬ気で取り組む覚悟だ。

 152キロ左腕は栄養面も自己管理する。1年時からサプリメントを服用し、ビタミン、アミノ酸を摂取する。「亜鉛も摂ってます。貧血気味なんで」と体質改善にも取り組む。「自分のけがでチームの勝敗が左右される。責任を感じながら24時間、野球のことを考えたい」と自己管理を徹底し、日本一奪取を目指す。

 菊池が掃除責任者を務める、グラウンド脇のトイレも「夏仕様」に様変わり。トイレ内のホワイトボードに選手たちが毎日、言葉を書き込む。この日は「もう一度すべてを見直そう」と書かれた。「トイレも日本一に」と1月に菊池が出したアイデアだ。

 前日の帰郷後には、小学生時代から応援してくれた、60代の女性新聞配達員に祝福の花をもらった。まだ準優勝の熱気が冷めぬ中、菊池は「岩手県を勝ち抜くのも大変。ゆるい球をもっと磨かないと」と冷静に、夏への道のりを思い描いた。

 [2009年4月5日11時47分 紙面から]

|

袋井商が33年ぶり県切符/高校野球

<高校野球・春季静岡県大会:袋井商3-1浜松開誠館>◇4日◇掛川球場ほか◇東、西部3回戦、中部準々決勝

 西部地区では、袋井商が浜松開誠館を3-1で下して、76年以来33年ぶり2度目の県大会出場を決めた。エース藤本雅紀投手(3年)が制球に苦しみながらも被安打2、毎回14奪三振の快投で、相手に付け入るすきを与えなかった。東部地区では、吉原商が6-5で沼津城北に競り勝ち、31年ぶり4度目の県切符を手にした。この日で県大会に出場する全25校が出そろった。

 最後は直球1本だった。この日14個目の三振を奪った瞬間、袋井商・藤本は満面の笑みを浮かべた。5回まで無安打投球。6回に連打で1点を失ったが、終わって見れば被安打はその2本だけ。毎回奪三振のおまけ付きで、33年ぶりの春県切符を手にして「そんなに行ってなかったんですか。意外ですね」と喜んだ。

 昨夏に8者連続三振を記録するなど最速140キロを誇る快速右腕も、立ち上がりは苦しんだ。前夜は緊張から布団に入っても午前2時まで眠れない。その影響で、4回まで2四球3死球。増田昭仁監督(45)も「球数が多く、苦しい試合になった」。だが、味方を信じて我慢。初回の大場龍之介捕手(3年)の2点適時打に加え、6回に福田力也中堅手(3年)の適時打が出て、やっと楽になった。

 就任して10年以上になる増田監督は「最初の春は部員が11人だけ。私がサインを出しながら、ボールボーイやスコアをつけていた」と昔を振り返った。苦節を経て手にした2度目の春。同じく県大会に出場した昨秋は初戦で敗れただけに、藤本は「秋は県大会が目標だったけど、今回は東海大会に行くのが目標。常葉学園菊川と戦いたい」と掲げた。

 [2009年4月5日11時45分 紙面から]

|

[みちのく勢 躍進の背景](上)剛の菊池、柔の塚本 絶対エースがマウンドに君臨

東北勢が躍進したセンバツ高校野球。岩手県勢で初めて決勝に進出した花巻東(岩手)は、決勝で清峰(長崎)に0―1と惜敗したが、堂々の準優勝。21世紀枠で春夏通じて初出場の利府(宮城)は県勢の公立校としては初の甲子園3勝を挙げ、4強入りした。「準決勝みちのく対決」も演じた春初陣の両校。球春を彩った2校を「みちのく勢躍進の背景」と題し、大活躍の裏側、そして悲願の初優勝に向けた課題を探る。

 花巻東と利府。2校の“旋風”にはエースの存在が欠かせなかった。大舞台で最速152キロをマークした花巻東の本格派左腕・菊池雄星(3年)と利府の技巧派左腕・塚本峻大(3年)。タイプの異なる対照的な2人が快進撃の主役だった。

 初戦1回戦の鵡川(北海道)戦で2安打完封。菊池はチームに勢いをつけた。2回戦の明豊(大分)戦で再び完封。準決勝の利府戦で2点を失うまで、連続24回を無失点。決勝の清峰戦でも与えた得点はわずか1点。大会ナンバーワン左腕の呼び声に十分、応えた。

 エースとしてだけではなく、菊池はチームの「顔」でもある。04年夏。駒大苫小牧が北海道勢初の優勝を飾った。その様子をテレビで見ていた当時、中学1年の菊池。東北外の強豪校へ“野球留学”することも考えていたが「次は東北初の優勝を岩手でかなえたい」と花巻東を選んだ。

菊池は入学直前、盛岡東シニアの浅沼貴ヘッドコーチ(HC、43)とある約束を交わした。「必ず甲子園の決勝戦に招待します」入学当時から志は高かった。

 菊池と同じ思いの中学時代のチームメートやライバルチームの選手たちは、左腕の後に続いた。その7人は今大会でレギュラーに名を連ねた。決勝戦の後、浅沼HCに「1点の重みをあらためて感じた」とつぶやいた菊池。夏に向けて成長を遂げるのは明らかだ。

 利府の塚本も大車輪の活躍だった。初戦1回戦の掛川西(静岡)戦で直球最速を更新したが、130キロと決して速いとはいえない。が、塚本は常々口にしていた。「ボクにはコントロールがあります」その言葉通り、巧みな制球力と粘り強さを披露。掛川西戦から準決勝の花巻東戦まで計31回1/3を投げ、自責点8と結果を残した。

 冬場は30メートル走を1日50本など下半身を強化し、制球力に磨きをかけてきた。精神的なタフさも兼ね備える。2回戦の習志野(千葉)戦後、利府にブログ騒動が起こった。塚本は「勝つことで挽回(ばんかい)したい」と3回戦の早実(東京)戦で完投。9回を4失点ながら1点差を守り抜いた。

 みちのく屈指の両左腕の活躍なくして快進撃はなかった。

|

清峰の凱旋に1000人が集結

第81回センバツ高校野球で初優勝した長崎・清峰ナインが3日、佐々町の母校へ凱旋。県勢として初めて成し遂げた甲子園制覇の快挙を報告し、「夏も甲子園に」と新たな決意を誓った。

 初の快挙に地元も沸いた。午後3時半すぎ、ナインを乗せたバスが校門前に到着すると、教職員や生徒、地元住民ら約300人が大歓声で出迎え。花巻東(岩手)との決勝を含む3試合で完封したエース・今村猛(3年)らは驚いた様子を見せたが、優勝のメダルを胸に誇らしげな笑顔を見せた。

 直後に町立文化会館で行われた優勝報告会では、約1000人が集まった。吉田洸二監督(39)は「試合に出ない選手や皆さんのサポートのおかげで、優勝にたどり着くことができました」と声を詰まらせた。

 リードオフマンとして4割近い打率を残した屋久貴博主将(3年)は、「気を引き締めて、夏の甲子園に向かって頑張っていきたい」と、98年横浜以来となる史上6度目の春夏連覇へ向け、再び挑戦者として臨むことを宣言。超満員の会場からは、一層の大歓声が沸き起こった。

|

花巻東、準Vたたえ市から勲賞…センバツ

センバツ高校野球で岩手県勢最高の準優勝に輝いた花巻東ナインが3日、熱戦から一夜明けて地元・花巻市に凱旋した。同市総合体育館で報告会が行われ、約1600人の市民らが、岩手の高校球史を塗り替えた戦士たちを迎えた。大フィーバーの中、大石満雄・花巻市長(50)は新たな賞を創設し、ナインに授与することを約束した。

 午後5時30分。体育館に「君たちは岩手、花巻の誇りだ。よくやった。準優勝おめでとう」のアナウンスが流れた。同時に準優勝の立役者、152キロ左腕の菊池雄星(3年)らナインが姿を現すと、集まった約1600人の市民の盛大な拍手と歓声が館内に響き渡った。

 佐々木洋監督(33)は「決勝で負けたときは悔しさしかなかった。でも、こんなに喜んで迎えられ、うれしさがこみ上げてきた。(日本一という)目標を立てることで、達成はできなくても近づくことができる。それを実感しました」と大フィーバーに応えた。川村悠真主将(3年)も「皆さんのおかげで決勝の舞台に立てた。夏こそ優勝旗を持ってきます」と宣言した。

 ビッグプレゼントが用意される。祝辞に立った大石市長が「市としても新たな賞を贈りたい」と市民の前で約束した。市民栄誉賞や市政功労賞などは審査委員会などの決定を経て贈られるが、大石市長は「新たな制度を作って、早い段階で贈りたい。名前? ほかのスポーツ、文化団体などが花巻東に続けるような、とにかくいい名前の賞を贈ります」と声を大にした。

ナインは4日から早くも始動する。すでに4、5日と練習試合が組まれている。川村主将が「明日から夏に向けて、またスタートします」と言ったように休む暇はない。

 準Vの原動力となった菊池だけは充電が必要のようだ。センバツでは全5試合に登板し計573球を投げた。「当分、投げたくないですね。全身がそう言ってます。こんな気持ちになったのは初めてです」と鉄腕といえども激戦の疲れは隠せない。

 それでも、前を向くのが菊池という男。「夏は優勝しかない。そのために春の大会(5月上旬)から本気で投げていきます。岩手のライバルチームに研究されるでしょうけど、分かっていても打たれない球を身につけます」準V左腕は自信たっぷりに言い切った。

|

札幌大谷野球部が始動…男女共学で創部

今年4月から男女共学となり、創部した札幌大谷高硬式野球部が3日、東区中沼町にある同校第2グラウンドで始動した。

 まっさらな野球部にふさわしい雲ひとつない青空の下、グラウンド開きで谷岡雄輝(1年)が、まだ主将の決まっていない部を代表して「これから札幌大谷野球部の一員として、歴史を刻んでいきたい」とあいさつした。

 元サンワード貿易のマネジャーで、昨年就任した太田英次監督(42)は初練習を前に「日本一の高校生になるという気持ちで、一人ひとりが私生活からしっかり取り組めば、野球につながる。そういう部分を徹底的に厳しくいきます」と語った。元ヴィガしらおいの五十嵐友次郎コーチ(37)が野手担当、JR北海道のエースとして07年都市対抗4強に導いた神田幸輝コーチ(36)が投手を担当し、太田監督と合わせた道内社会人野球トリオが常勝軍団育成に挑む。

 部員26人は、全員が9日に入学式を控える新入生だが、中学時代は、シニアリーグのレギュラークラスがズラリ。6月までに15試合の練習試合を予定。太田監督は「勝負は度外視、今秋がひとつの勝負」と先を見据える。

 183センチ、85キロと一際目立つ体格の伝法谷清矢(1年)は「1年生からどんどん試合に出られるからこの学校を選んだ。目標は甲子園」とキッパリ。2年後、夏の聖地を目標に、新興オール1年生軍団が、25日の苫小牧工との練習試合で歴史の1ページを刻み込む。

|

花巻東、夏に雪辱だ…地元で準優勝報告会

センバツ準優勝の花巻東(岩手)が3日、地元花巻市に帰郷。花巻市総合体育館で行われた報告会には市民ら約1600人が集結。152キロ左腕の菊池雄星(3年)は「優勝できなかったのは悔しいけど、温かく迎えられてうれしい」と笑顔。チームは4日から始動。菊池は「当分、投げたくない。全身がそう言ってます」とリフレッシュ宣言。「夏は優勝します」と締めた。

|

花巻東、準Vお祝いにお食事付き温泉招待

準優勝でもよくやった! 第81回センバツ高校野球大会で準優勝した花巻東(岩手)が3日、凱旋した。

 夕方に花巻市内で行われた報告会には、約1600人もの市民が参加。花巻温泉からは入浴&食事をプレゼントされるなど、花巻市民から感謝の気持ちが相次いだ。この温かさを胸に抱き、夏は優勝して今度は歓喜の姿をみせる。

佐々木洋監督を先頭に花巻東ナインが姿を現すと、温かい拍手が四方八方から降り注いだ。花巻市総合体育館での報告会に訪れた市民は、なんと約1600人。

 「帰ってくるまでは悔しさしかなかったが、こんなに喜んでもらえたと思うとうれしさがこみ上げてきました」

 佐々木監督も驚きの表情だ。MAX150キロの快速左腕・菊池雄星投手(3年)を擁し、初出場で決勝進出。だが2日の決勝戦は清峰(長崎)に0-1で敗れ、準優勝に終わった。

 チームはこの日空路で仙台空港へ着き、そこからバスで帰郷。その戦いぶりに心を打たれた市民から、思わぬ贈り物が届いていた。学校近郊にある花巻温泉が、チームを入浴&食事に招待することが判明したのだ。

 「あの温泉にはもう10回以上行っている。温泉は好きなのでうれしい」

 菊池が笑顔をみせた。全5試合に登板して573球を投げ、「投げたくないと思ったのは初めて」と疲労困ぱいの菊池をはじめ、選手たちにとっては最高のプレゼント。早ければ来週はじめにも、激戦の疲れを癒しに温泉を訪れる。

 また大石満雄花巻市長(50)も「市民に勇気を与えてくれた」と、新設する特別賞の授与を明言。学校に一番近い東北自動車道・花巻南インターチェンジは、渋滞情報などを表示する電光掲示板で「祝準優勝 花巻東高」とチームを出迎えた。柏葉康貴二塁手(3年)は「バスからみえました。うれしかったです」とにっこり。花巻市全体が祝福ムード一色だ。

 もっとも選手たちに満足した様子はない。4日には早くも練習試合を実施。春の大会、そして夏の大会へと視線は向いている。

 「もっと力をつけて、研究されても打たれないような投手になりたい」

 菊池がレベルアップを誓った。花巻市民をもっと喜ばせるため、花巻東が岩手を勝ち抜き夏も甲子園で快進撃をみせる。

★利府ナインは報告会なし

 21世紀枠でベスト4と大健闘した利府(宮城)は、決勝戦が行われた2日夕の新幹線で利府町に帰ってきた。本来なら盛大な報告会が行われるはずだったが、登録部員の不祥事により学校で解散式をやっただけで選手は帰宅した。

 利府町役場の関係者は「いまはそっとしてあげるのがいいのかも…」と話し、学校関係者は「今後の指導という点で勉強になりました」とベスト4になった喜びは影を潜めていた。

|

« 2009年3月 | トップページ | 2009年8月 »