夏へ飛躍だ、東北の好投手!/春季大会
花巻東(岩手)、利府(宮城)の健闘で“東北旋風”が巻き起こった今春のセンバツ大会。高校球児たちは感動の余韻に浸る間もなく、次の目標に向けて動き出した。5月には各県で春季大会が、6月には各県上位校による東北大会(6月5日から5日間、開催地・福島)が行われる。7月には夏の甲子園を目指して各県で地方大会が-。今年は例年以上に投手のレベルが高く、早くも熱戦の予感。見てみたいあの顔、この顔…、東北の好投手を紹介する。
プロのスカウトが計測したスピードガンの表示は152キロ。センバツで快速左腕の菊池雄星(花巻東)が一躍、全国区に躍り出た。だが、菊池といえども、うかうかしてはいられない。
「全国(のレベル)も高いが東北地区や岩手県内もレベルがすごく高いと実感した」
花巻東の佐々木監督は決勝戦終了後、センバツ大会をこう振り返った。
岩手で夏の甲子園行きの切符を争うことになる一関学院には、昨秋の東北大会準優勝の原動力となった阿部、菊地、飯田の右腕3人が健在。さらに千葉の銚子商から転校してきた飯塚将大(3年)という左腕が戦力に加わった。1メートル81、83キロと、菊池に退けをとらない大型左腕だ。
菊池は「夏までに変化球も真っすぐも、すべて鍛えたい」と夏の甲子園制覇を目指すが、まずは投手力充実の一関学院に投げ勝つという大仕事が待ち受けている。
光星学院(青森)の下沖はセンバツ1回戦敗退で最速146キロ右腕の実力を発揮できずに敗退。巻き返しをはかるが、青森では宿命のライバル青森山田の本格派右腕、斎藤が待ち受ける。140キロ超の直球は下沖に退けをとらない。本格派対決が興味をひく。
青森では“太田幸司2世”の呼び声が高い三沢高の高田も1969年以来、40年ぶりの甲子園出場に向け、鍛錬に励んでいる。
宮城は昨夏の甲子園で3回戦に進出した仙台育英に注目。エースの穂積は最速144キロを誇る本格右腕。春を迎え、どこまでスケールアップしたか。これに2年生左腕の木村の進化度は…。1年時で140キロに迫る直球にカーブ、スライダー、フォークを駆使、度胸の良さも手伝って大器を予感させた逸材である。センバツで一回り成長した利府の左腕、塚本との対決は見ものだ。
今春のセンバツ出場の選にもれ、甲子園5季連続出場を逃した聖光学院(福島)だが、エースの横山は昨秋の東北大会2回戦で延長十二回を穂積と投げ合った末に勝っている。180球を費やしたスタミナとセンスの良さは魅力的だ。本格派に技巧派、硬軟入り交じった多彩な投手がそろった。今年は例年以上に、プロのスカウトは東北地区から目が離せない。
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