高校野球

2009年12月16日 (水)

向陽、新潟などセンバツ21世紀枠候補発表

2009.12.15 17:52

 日本高野連は15日、来春の第82回選抜高校野球大会(来年3月21日から12日間・甲子園)の21世紀枠候補9校を発表した。大会に出場する3校は一般選考と同じ来年1月29日の選考委員会で決まる。9校は地区別に武修館(北海道)山形中央(東北=山形)水戸桜ノ牧(関東・東京=茨城)新潟(北信越=新潟)刈谷(東海=愛知)向陽(近畿=和歌山)防府(中国=山口)川島(四国=徳島)長崎商(九州=長崎)。

 21世紀枠は2001年の第73回大会から導入され、10回目。都道府県秋季大会のベスト8進出校(参加校数が128校以上の9都道府県はベスト16進出校)の中から、過疎などの困難な状況を克服したり、ボランティア活動などで他校の模範となるチームを選ぶ。

 出場校は9校の中から東(東海、北信越以東)と西(近畿以西)の1校を選び、残り7校の中から3校目を決める。

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花巻東3選手が大学球界入り

 155キロ左腕の菊池雄星とともに今年の甲子園を沸かせた花巻東(岩手)の主力3選手の進路が8日までに決定した。それぞれ大学野球の舞台で新たな戦いに挑む。菊池の女房役を務めた千葉祐輔が東都リーグ1部の国士大、3番で主将の川村悠真が北東北リーグの岩手大、5番の横倉怜武(いずれも3年)は神奈川リーグの関東学院大に進む。

 今春のセンバツで準優勝を飾り、夏もベスト4まで勝ち進んだ花巻東の“甲子園戦士”たちが大学球界でも輝きを放つ。

 今秋の2部リーグで優勝し、1部復帰を果たした国士大入りする千葉は「1部にも上がったし、自分も今まで以上に頑張りたい」。国立大ながら北東北リーグで常に上位争いを演じる岩手大に進む川村は「1年春から活躍する」と意気込む。今秋、リーグ準優勝した関東学院大に入る横倉も「今からワクワクしてます」と心を躍らせた。

 春と夏、全国の高校野球ファンを熱狂させた花巻東。3選手は「夏の明豊(大分)戦が忘れられない」と口をそろえる。準々決勝。大黒柱の菊池が背筋痛で5回に降板したが、4―6から延長10回に逆転勝利した。

 同点の10回表に勝ち越し打を放った川村は「全員で戦った結果」。横倉も「雄星が降板した中、全国であんな戦いができたなんて」と目を輝かせた。千葉も「雄星降板のアクシデントにも負けなかった」と自信を深めた。

 横倉は「社会人野球を経験して最終的にはプロでやる」と西武入りした雄星と同じ舞台を目指す。千葉も「プロでもう一度バッテリー? そうですね!」と言い切った。岩手大で教員免許を取得し、将来は指導者を目指す川村は「(花巻東の)佐々木監督と一緒に岩手の高校野球を盛り上げたい」。それぞれの夢実現へ、3戦士が新たなステージに挑む。

(2009年12月9日10時38分  スポーツ報知)

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旭川大高・柿田と帯広大谷・杉浦が国学院大合格

 今年夏の甲子園に北北海道代表として出場した旭川大高の左腕・柿田竜吾(3年)と、決勝で柿田と投げ合って敗れた帯広大谷の右腕・杉浦稔大(3年)が9日、東都大学リーグ1部の国学院大にそろって合格した。

 柿田は夏の北大会予選で、地区からの全7試合に登板。60イニング847球を投げ抜く鉄腕ぶりをみせ、スライダーを武器に88三振を奪った。

 杉浦は夏の北大会6試合で626球を投げ、道大会未勝利だった帯広大谷を初の決勝に導いた。特に2回戦の旭川実戦では延長15回240球を投げきり、引き分け再試合の末に勝利した。

 杉浦の最大の武器は初速と終速が変わらないMAX137キロの直球。187センチの長身ながら体が柔軟なため、関係者は「140キロはもちろん、将来的にはもっと球速が上がってくるはず」と話す。

 送り出す網野元監督(37)も「本人は卒業後のプロを考えている。けがなく体ができてくれば、その可能性がある選手。東都は厳しいが、一生懸命頑張ってほしい」と期待を寄せた。

 ◆柿田 竜吾(かきた・りゅうご)1992年1月4日、静内生まれ。17歳。富川小6年のとき、富川野球スポーツ少年団に入団。富川中では軟式野球部に所属。1年秋(07年)の大会で、翌年夏の甲子園に出場する北海を完封し一躍、全道に名をとどろかせた。好きな選手は福岡ソフトバンク・和田毅投手。180センチ、70キロ。左投左打。家族は両親。血液型O。

 ◆杉浦 稔大(すぎうら・としひろ)1992年2月25日、帯広市生まれ。17歳。広陽小3年のときに啓西・広陽スターズで野球を始める。小1から小2まではサッカー、小2から中3までアイスホッケーも経験。西陵中時代は軟式野球部。帯広大谷では1年春ベンチ入り。187センチ、74キロ。右投右打。家族は両親と姉、弟2人、妹。父・幸男さん(46)は帯広北で投手。母・真美子さん(44)は高校でソフトボールの投手として国体3位。血液型A。

(2009年12月10日10時40分  スポーツ報知)

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2009年12月12日 (土)

【日本の野球力】第8部 すそ野の拡大(1)クラスの半分「よく知らない」

2009年12月8日 08時05分
■プロも危機感 普及に力

 日本最古のプロ球団である巨人が発祥した千葉県習志野市。地元の習志野高校は掛布雅之氏(元阪神)や谷沢健一氏(元中日)らのプロ選手を輩出した。この野球どころで、昔懐かしい“三角ベース”を用いた少年育成の取り組みが、着実な広がりをみせている。

 活動の中心は「三角ベースボール協会」(木村真治代表)。毎週日曜日、市内2カ所の公園などに子供たちが集まり、三角ベースに興じる。二塁を省き、一、三、本塁でプレーする三角ベースはかつて、だれもが親しんだ遊びだが、最近は都会の空き地が激減。ボール遊びをできる公園は少なくなり、外で遊ぶ子供たちも減っていった。

 地元の青年会議所メンバーだった同協会の木村代表は、道具なしで気軽にプレーできる三角ベースを通じ、友達づきあいや運動能力の基礎づくりをと思い立ち、2005年春に活動を始めた。

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 千葉に本拠地を構えるロッテのイベントに参加するなど、活動は地域に少しずつ根を張るが、小学校に指導で招かれると、驚かされることもある。「いま、クラスの半分の子供たちは『野球をよく知らない』と言う。ボールを打って三塁へ走る男児もいます」。日本高野連の統計では、全国の硬式野球部員は今年度まで13年連続増。だが、同代表は「40代の親は三角ベースを知る世代。でも、30代の親は野球よりサッカーです。近い将来、野球人口や人気がガクッと減る可能性があります」と印象を語る。

 千葉県の軟式少年野球のチーム数は6年前、最盛期の1980年代後半からほぼ半減の500台に落ち込んだ。野球離れを食い止めようと、同県少年野球連盟は「友遊ボール」という、塁間が短く、三振もない独自の“野球”で普及に力を入れる。対象は小学3年生以下で、けがをしないようボールは柔らかいゴム製。バットはメガホンを使う。同連盟の飯塚教夫副理事長は「今年は626チームまで回復しました。子供たちが野球を始めるきっかけに、効果は出ています」と話す。

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 野球のすそ野の現状に、プロも危機感を抱く。日本プロ野球選手会には過去、小久保裕紀内野手(ソフトバンク)から「子供と公園でキャッチボールをしたら禁止だと怒られた」、また、小笠原道大内野手(巨人)から「子供の同級生の父親の半数がキャッチボールをしたことがない」といった例が寄せられた。

 衝撃を受けた選手会は「キャッチボールをしよう」をスローガンに、底辺拡大に努める。

 05年から硬球と同じ縫い目がありながら、柔らかくて安全なキャッチボール用のボールを業者と開発。西武に所属していた松坂大輔投手(レッドソックス)らが試投して改良を重ねたボールは、これまで約56万個が売れた。現役選手が参加するキャッチボールイベントも継続的に開催。07年からはキャッチボールの楽しみ方を教えるDVDを制作し、小学校を中心に20以上の都府県の約800校へ配布した。

 日本野球機構(NPB)は、日本公園緑地協会が進める、キャッチボールのできる公園づくりに、06年から3年続けて2千万円を助成。08年度までに青森県から宮崎県まで全国38カ所にできた公園の、防球ネット購入費などに充てられた。今年度も3カ所が“できる”公園となる。

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 さまざまな人々や団体が、さまざまな方法で普及に取り組んではいるが、少年野球からプロ野球界までが一体となった体系的な普及には課題が残る。前出の木村代表は「サッカー界はフットサルを上手に使って選手のピラミッドをつくっている。野球界もNPBなりが三角ベースをフットサルに位置づけてもいいのではないか」と指摘する。

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 スポーツの発展はピラミッドの底辺に大きく左右される。第8部では野球界のすそ野に焦点をあてる。

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第82回センバツ高校野球:「21世紀枠」野村高が県推薦校に /愛媛

 県高野連は24日、来年の第82回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の「21世紀枠」の県推薦校に、県立野村高校(西予市野村町阿下)が決まった、と発表した。

 推薦理由として、同高野球部は1、2年生部員17人全員が西予市内の中学校出身で、今年の秋季四国地区高校野球大会県大会でベスト4に進出したことや、野球部の活躍が過疎化が進んでいる地元の活性化につながる--などを挙げた。

 野村を含め四国各県から推薦される4校から来月15日、四国地区推薦校として1校に絞られ、来年1月29日に開かれる最終選考会に推薦される。

 また、一般枠の県推薦校には、今治西、宇和島東、済美の3校を選んだ。

毎日新聞 2009年11月25日 地方版

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第82回センバツ高校野球:推薦校は高岡商、砺波工、不二越工の3校に決定 /富山

 県高校野球連盟(会長=沢中幹夫会長)の秋季総会が10日、富山市下野の県市町村会館で開かれ、来春の第82回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)への推薦校として、秋季北信越大会に出場した高岡商、砺波工、不二越工の3校を決定した。「21世紀枠」の県推薦校に砺波工が決まったことも報告された。

 総会では沢中会長が「秋季北信越大会で高岡商が優勝し、来春(のセンバツ)に夢をつないでくれた」とあいさつ。今年の優秀選手には夏の甲子園に出場した南砺福野の常本達也主将(3年)を選んだ。

 総会では来年度の行事予定案も報告された。夏の富山大会は7月15日に開幕。17日から試合を行い、決勝は28日の予定。また秋季北信越大会は10月22~26日、富山市で開催することになった。

毎日新聞 2009年12月11日 地方版

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さすがドクターK!菊池は臓器の配置まで研究していた

 【栗山英樹が直撃!雄星の真実 第2回】今夏の甲子園で155キロをマークし、花巻東(岩手)からドラフト1位で西武に入団した菊池雄星投手(18)。一番の魅力である剛速球は、シンプルな技術と、人並み外れた思考力が支えていた。理想のフォームを求めて、人間の体の構造、臓器の配置までを研究。自らの頭で考える習慣のルーツは、幼少時代にさかのぼるという。なお、インタビューのもようはテレビ朝日系列「GET SPORTS」(13日24時15分から。一部地域を除く)で放送される。

 栗山氏が菊池と初対面したのは今年6月だった。腕の上げ方を研究し、自ら考えてフォームを修正できるなど、菊池の思考は高校生離れしていた。

 栗山 いろいろなポイントがあると思いますけど、菊池投手にとって、技術的に何が一番大事だと考えますか?

 菊池 今考えているのは、とにかく左足1本で立つということ。それだけしか考えていないです。少しでもぶれたら駄目なので。自分の中で足を上げてピタッとそろう瞬間があるんですよ。そうしたら投げる。1、2、3で投げるのではなく、ピタッと来るまで待つ感じです。全部の体の軸が合わさったら行くという感じです。それ以外は気にしていないですね。

 栗山 しっかり軸足で立つことだけですか?

 菊池 そうですね。とにかく反動を使わないフォームにこだわっています。投げる時に“ここを意識しろ”というのは100人いたら100人違うことを言いますし、それだったら骨のつくりとかを勉強した方がいいと…。体の動かし方とかだったら100人いたら100人同じだと思うんです。ここは筋肉が多いとか、骨格がこうとか。細かいところは自分の感覚で意識すればいい。骨のつくりとかは100年たっても200年たっても基本的には変わらないことなので。臓器がこっちにあるとかも。

 栗山 工藤投手や桑田投手らは、プロに入って壁に当たってからいろいろ考えたと思うんですけど、今からそのことを考えている?

 菊池 楽しいですね。結局、いろんな方の本を読んでもそこにたどり着いたことに気がついたんですよ。フォームのことじゃなくて、体のつくりとか考えて、ベテランの方は博士のように分かるようになる。それを今気づくか、壁に当たってから気がつくかを考えたら、今のうちにやっておいた方がいいかなと。

 栗山 つかんだこともあると思うんですけど、少しだけ教えてくれますか?

 菊池 今まで心臓って左側にあると思っていたんですけど、真ん中にあるんですよね。臓器はいろいろありますけど、その中で一番重いのが肝臓で1・5キロで体の右側にある。スーパーの袋を右手で持てば体は、左側に重心を持ってくる動きになる。ピッチングも一緒。人間の体の軸は左側にあるんですよ。体はそういう意識で、もともと左側にある。真ん中ではなくて、左側につくろうとしているんですよね。真っすぐ立とうと思うので。だから左投手は軸足を意識しやすいんですよ。逆に言えば右投手は軸足で立とうとすることが難しい。その分、投げ終わった際に前脚の股関節に体重を乗せやすい。

 栗山 そんなことまで考えているんですね。

 菊池 これからいろんなことを教わりたいし、学びたいと思っていますけど、体のつくりは絶対ですから。絶対の軸があれば、そこに少しずつチョイスしていけばいいので。いろいろな話を聞いて、それが理にかなっていれば取り入れていきたい。野球マニアというか、野球オタクというか。研究するのが好きなので。いかに1の話を10にして、100にできるか。1つの話ですけど、それを自分で広げていく。宝物ってそこら辺に落ちていると思うんですけど、それに気付かないんですよね。いろんなアンテナを張って、いろんな人の話を聞いて宝物を拾っていく。その積み重ねが大きくなっていくと思う。

 栗山 ものを考えるきっかけは子供のころからですか?

 菊池 子供の時からとにかく書店にいたりとか、読書していましたね。元を探れば3歳の時から習い事をやって、今まで8個の習い事をしたんですけど。習い事をする中でいろんな経験をして、考えることを学んだのかもしれないです。ピアノ、書道、そろばん、絵画教室、プール、器械体操、バレーボール、野球ですね。全部自分から入らせてと言ったので。いろんな方の指導を受ける中で考えるクセがついたと思います。

 ▼人間の臓器の種類と重量 体の中で最も大きな臓器は肝臓で、体重の約50分の1の重量があり、約1・2キロ~1・5キロ。心臓が約250グラム~300グラム。腎臓は約130グラム。肝臓の働きは大きく3つに分類され(1)食べた物をエネルギーに変える働き(2)体に取り入れた物の解毒作用(3)不要なものを排せつする胆汁の生成がある。

[ 2009年12月12日 ]

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道屈指のスラッガー旭川実・関も東農大入り

 東農大には道内から1メートル85、90キロの北北海道No・1スラッガー、旭川実・関潤一も合格した。背筋力250キロの大砲は、東農大でもメンバー入りを目指す。また今夏甲子園出場の東農大二・上原将太外野手、同じくセンバツ出場の国士舘菅谷怜央投手ら計20人が加入する。

[ 2009年12月12日 ]

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札幌一の甲子園初勝利に貢献 掛端は道教大岩見沢へ

 今夏の甲子園に出場した札幌一の掛端亮冶投手(3年)が11日、道教大岩見沢校に合格した。左腕エースとして1回戦の鳥取城北戦は10安打を浴びながら3失点完投勝利。154球の粘投でチームの甲子園初白星に貢献すると、2回戦の智弁和歌山戦も先発し、9回途中までマウンドを守った。

 同大では将来の指導者など多くの可能性を視野に勉強する傍ら、札幌六大学野球での活躍も目指していく。

[ 2009年12月12日 ]

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苫小牧中央の“完全男”&主将そろって東農大合格

 昨夏の室蘭支部予選・室蘭栄戦で同大会史上4人目の完全試合を達成した苫小牧中央・佐藤賢太投手(18)と、主将としてチームをけん引した寺崎一樹内野手(18)が11日、推薦入試でそろって東農大生産学部(網走市)に合格した。過去10回の全日本大学選手権出場を誇る同大で次代の主力、さらに上のステージを目指す。

 道高校球界に鮮烈な光を放ったコンビが、夢の続きを東農大で果たす。「体と気持ちを追い込んで1年生から投手陣の柱に、そして神宮で投げてプロを目指したい」と佐藤が目を輝かせた。

 昨夏の快投が佐藤の取り巻く状況を一変させた。ただ“完全試合男”の称号にも浮かれることはなかった。「よくやったという気持ちはあるけど、自分だけの力じゃない。“苫小牧中央”というチームが記録をつくってくれた」。

 高校野球で完全燃焼したため、一時は進路に悩んだ。東農大進学を後押ししたのは「自分が持っている能力をここで捨てるわけにいかないだろう」という渡辺宏禎監督(41)の言葉、そしてプロ野球への夢だった。「寺崎とは3年間一緒に苦しさを味わった。プロを何人も輩出した大学で一緒にプレーして、プロを目指そうと思った」。

 その思いを受け止める“盟友”もさらなる高みへ、東農大に飛び込むことを決めた。2年生から守備力を生かして活躍し、今夏は主将としてチームをもり立てた。「結果以上に、主将として引っ張ることで充実した価値ある時間を過ごせた」。何度もピンチを救ってきた守備を前面に押し出し「1年目からどん欲にいく」と意気込んだ。

 東農大は佐藤に背番号18、寺崎に6を用意して迎え入れる。樋越勉・東農大監督(52)は「佐藤君には春から4勝ぐらいしてほしいし、寺崎君も内野の一角を奪って、2人で1年生から出てくれれば」と即戦力として期待した。全国各地から集まる仲間との切磋琢磨(せっさたくま)を前に「プラス思考でアピールしていきたい」。飛躍を目指す2人の戦いはこれからが本番だ。

 ▼佐藤 賢太(さとう・けんた)1991年(平3)5月1日、苫小牧市生まれの18歳。苫小牧明倫中出身。野球を始めたのは小学校4年。中学時代は苫小牧クラブに所属。高校初ベンチ入りは1年春の支部予選で背番号18。1メートル80、70キロ。右投げ左打ち。

 ▼寺崎 一樹(てらさき・かずき)1991年(平3)12月12日、苫小牧市生まれの18歳。苫小牧光洋中出身。野球を始めたのは小学校3年。高校初ベンチ入りは1年春の支部予選で背番号9。1メートル67、68キロ。右投げ右打ち。

[ 2009年12月12日 ]

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